FC2ブログ

やっぱりハンサードは素晴らしい

以前にも書きましたが、ハンサードという海外ファンドの素晴らしさはその運用成績が優れていることもさることながら、100種類のファンドから自分の好みのファンドを好きなだけ組み入れられることです。国際分散投資をするには、申し分ない数です。

ちなみに私は最近、インドネシアとブラジルに投資するファンドの比率を増やしています。新興国各国が通貨高に苦しみ利下げに踏み切る中で、ブラジルは内需の堅調さを反映して利上げに踏み切りました。インドネシアは当面、金利を据え置くとみられます。両国とも、株式、通貨の両面でリターンが期待できると読んでいます。

国際分散投資の手段としては、最近、三菱UFJ投信のeMAXISシリーズの「バランス(波乗り型)」が流行っているようです。人気の秘密は資産配分の30%がトレンドフォロー戦略というものに充てられており、最近は国内株式に重点配分しているので運用成績が良いからのようです。

しかし、このトレンドフォローというのは曲者です。要するに相場が上がっているものに重点配分するだけで天井をつかむ可能性が高いからです。この半年の日本株相場のような特別な相場がそう続くとは思えません。一方で、先進国株式が5%、新興国株式が5%しかなく、私の相場観とは合いません。

さらに国内リートと先進国リートがそれぞれ12.5%もあるのは???という感じで、著しくアンバランスなポートフォリオになっています。アベノミクスバブルが終われば、その人気もあっという間に落ち、お決まりの資産流出が起きるのは目に見えています。

国債バブルが崩壊すれば海外投資が儲かる

日本政府の財政状況は、世界最悪水準にあります。
政府債務残高からすると持続不可能であり、通常であれば暴落してもおかしくありません。ほとんどの有識者が、日本の財政は持続不可能であると言っています。破綻の時期については意見が分かれていますが、このままいけば確実に破綻するという点はコンセンサスになっています。

それにもかかわらず、日本国債は高い価格を維持し、安定した利回りを実現しています。
これを人々は「国債バブル」と呼んでいます。リスクが高く、高いリスクに見合った利回りが得られないにもかかわらず、高い価格で投資家が買い続けているからです。説明できない高価格の継続、すなわち「バブルだ」ということになっています。

しかし、典型的なバブルとは、激しく破裂するものです。
人々の金融商品に関するバブルのイメージとは「合理的に説明できる水準を超えて価格上昇を続け、最後には維持不可能となって暴落するもの」であり、そのような金融商品をバブルになっている(バブルであった)と言います。したがって、崩壊していないバブルはバブルとは言い切れないとも言えます。

しかし、経済学におけるバブルの定義は、「ファンダメンタルズからは合理的に説明できない価格水準が継続している状態」というものです。この定義に基づけば、リスクに見合ったリターンが得られず、常に財政破綻のリスクを指摘され続けながら、安定した高価格の状態が続いている日本の国債はバブルだといえます。

その時期は特定できませんが、今の国債市場の微妙な均衡がいつまでも続く保証はありません。
国債バブルが崩壊すれば、国債は暴落します。国債暴落が「日本売り」の動きになったとき、円相場も急落し、海外投資家は総じて利益をあげることになるでしょう。

上がるファンドを買うべし

海外積立投資実践者の私でも、他の投資スタイルが気にならないわけではありません。
特に、「インデックス投資」には熱烈なファンがいるため、インターネットでも情報を良く目にします。

バートン・マンキールの著書「ウォール街のランダムウォーカー」によって「効率性市場仮説」が一般投資家の間でも広く知られるようになり、「インデックス投資」戦略は米国だけでなく日本でも確実にファンを獲得してきました。

インデックス投資の考え方を理解するには、パッシブ運用とアクティブ運用を区別して覚える必要があります。
簡単に言えば、パッシブとは市場全体の動きを忠実に模倣した運用のことです。
一方、アクティブとは相場の読みによって売買タイミングや個々の銘柄を選別して投資する戦略のことです。

マンキールや他のファイナンス学者は「運用の巧拙で市場にかつのは難しい」という研究結果を主張しています。
そして、アクティブ運用ファンドはパッシブ運用(インデックスファンド)よりも手数料が高いこともあり、インデックス投資を正当化する根拠になっています。

さて、私が海外積立投資で保有しているマネージド・フューチャーズ戦略のヘッジファンドはアクティブ運用です。
なぜ私はインデックス投資をしないのでしょうか。
それは、インデックス投資の前提に疑問を持っているからです。

疑問の一つは「果たして市場の上昇基調は続くのか」というものです。YahooファイナンスのS&P500チャート(対数表示)を見てみましょう。マンキールの著作が世に出た1970年代から2000年頃までは、ほぼ安定した右肩上がりを描いていますが、それ以降は伸び悩んでいることがわかります。

chart.png

「結局相場は全体として上昇するのだから、低コストで投資するのが理にかなっている」という考え方はインデックス投資を支えるものですが、その前提となる「相場が全体として上昇する」という部分が極めて重要な意味を持ちます。
もし仮に30年待っても相場が横ばいだったら、どれだけ低コストの投資法であれお金と時間を無駄にすることになってしまいます。

結局、ファンドであれ、個別銘柄であれ、債券であれ、投資家は儲けるために買うのです。
それならば、リスクとリターンを考慮した上で最も有利な投資先を探すことが合理的な選択だと思われます。
そして、私にとってそれは海外積立投資だったのです。

海外積立投資という無理のない選択肢~ハンサード等~

「海外ファンドに興味あるが、いきなりまとまったお金はちょっと……」、という方には海外積立投資があります。これが実によく設計された金融商品なのです。

たとえば、ハンサード社の「アスパイア」という金融商品の場合、100種類以上の厳選されたファンドの中から、好きなだけファンドを選んで組み入れることができます。

ハンサードで選べるようなファンドを一つ一つ購入することは金額的に無理ですし、手数料も膨大なものになります。ところがこの金融商品一つで、まるで玉手箱のように好きなファンドの集合体を作ることができます。

「そんなこと、楽天証券でもSBI証券でもできるじゃないか」という方もいるでしょうが、ファンドのラインナップの個々のクオリティが違います。これだけ優れたオフショアファンドを100種類以上も揃えた証券会社はありません。

積立投資は日本の証券会社でもできますが、その利点は言うまでもなく、〝ドルコスト平均法〟の効果を活かせることです。一括投資で金融危機の下げ相場の底をとらえるのは、よほど心臓に毛が生えた人しかできない離れ業でしょう。

ハンサード社といってもほとんどの日本人は聞いたことはないでしょうが、それは欧米人が日本生命を知らないのと同じです。ハンサード社の親会社(ハンサード・グローバルPlc)はロンドン証券取引所に上場し、FTSE250銘柄にも採用されている有名企業です。

ハンサード社(ハンサード・インターナショナル・リミテッド)の拠点はマン島。マン島は優れた法制度を備えた国際金融センターとして著名で、マン島政府はAAAの格付けを取得しています。仮に金融機関が倒産しても、マン島政府が資産の時価の90%を保証するので、信用力にはまったく問題はありません。

私は私の勝手な個人的判断で、この「アスパイア」という〝ファンドの箱〟に、好き勝手にファンドを放り込んでいます。一応、投資助言会社が推奨ポートフォリオを作ってくれるので参考にはしますが、私の場合はほとんどすべてが、私が気に入ったファンドです。

最低投資単位は月々150ポンド(約2万円)からなので、気楽に始められます。24カ月の初期ユニット期間経過後は自由に現金にしたり、積み立てを中止したり、あるいは増額したりできますので、積み立ての強迫感も束縛感もありません。

なお、海外積立投資の詳細や始め方については、「積立投資 すそ野が広がり誰でも可能に」(http://susonogahirogari.upper.jp/index.html)や「みんなの海外投資」(http://www.minkaigai.com/)というサイトが参考になります。

imge4b7ff93zik8zj.jpg

中国の悪循環、中国経済はバブルか?

以前にも書きましたが、私はアブラハム・プライベートバンクという投資助言業者のアドバイスを受けて、海外のヘッジファンドに投資しています。具体的には、ハンサードの「アスパイア」という商品で積立投資をしています。この商品は100種類以上のファンドから好きなファンドを何個でも組み入れることができるというものです。

ハンサードの商品は日本の金融庁には登録されていませんので、もちろん日本では販売されていません。日本の投資信託など流行りを追うだけの、販売会社の単なる手数料稼ぎの道具に過ぎません。ハンサードの「アスパイア」は優秀なファンドを好きなだけ入れられる、いわばヘッジファンドの「宝箱」。これをもしこれを自力でやろうとすると、一つ一つの最低投資金額が高いので、巨額な投資資金が必要になります。

私の場合は、マネージド・フューチャーズ戦略で運用するヘッジファンドをメインに、いくつかの新興国ファンドを組み合わせてポートフォリオを構築しています。アジアの新興国が中心です。現時点では、日米欧市場には魅力を感じません。欧州危機はまだ終わっていないと思いますし、特にスペインが次の混乱の火元になると見ています。

新興国市場も〝リスクオフ〟の波に巻き込まれる可能性がありますが、中長期的には成長が続くと思います。短期的な下げ相場があっても、積立投資の場合、そこはむしろドルコスト平均法が真の効果を発揮するチャンス。急落時に安く大量に買っておくことが、後々の買い付けコストを下げてくれるわけです。

ただし、最近気になるのが、中国経済です。中長期的な成長はまだまだ期待できますが、もはや新興国とは言えないほどの巨大な政治的・経済的影響力があるだけに、他のアジア諸国とは違うアプローチが必要でしょう。もし今の中国が育ち盛りの反抗期なら、場合によっては、いったんハンサードのポートフォリオから外すという選択も必要かもしれません。

焦点は一つ。今の中国経済はバブルなのかどうかです。浜矩子同志社大学教授は『中国経済危うい本質』で、以下のように分析しています。

「公共事業によって誘発された需要が、21世紀的なる部分に反応すると、それはすなわち、バブル醸成要因として働いてしまう。経済が暴走する怖さがある。つまり、古い世紀と新しい世紀が、極端な形で共存する中国経済の運営は厄介至極なのだ」

「成長と競争と分配、この三つのバランスがよく保たれている正三角形のような姿が理想の経済だとすれば、労働争議の頻発する中国は実にいびつな三角形だ。成長だけは突出しているが、その中で競争原理が充分に働いているとは言いがたい。分配については、完全に機能不全を起こしている。現に、格差が広がるばかりなのである。新しい世紀と古い世紀のハイブリッドな中国経済は、果たして経済活動の黄金の正三角形に到達することができるのか。正念場はまさしくこれからだ」

「このところの中国は海外からの資金流入の凄まじさに手を焼いている。デフレの先進諸国から、余りガネが稼ぎ場所を求めてむやみと入って来てしまうのである。こうしたホット・マネーの動きを反映して、中国の国内に出回る現金の量が急伸している。2010年末で、市中に出回っている人民元の額が4兆4600億元(約55兆円)に達した。2005年末比で約8割増である。中国が、いかに投機的短資による荒稼ぎのターゲットになっているか。それを、こうした数字があまりにもよく物語っている」

「投機資金が大量に流入すれば、ただでさえ悩ましいインフレがさらに加速する。単なるインフレならまだいい。インフレを通り越して、経済のバブル化が進めば、なお恐ろしい。バブルの後に待ちかまえているのは、恐慌である。そこまで行ってしまうことは、なんとか回避したい。それがあるから、中国の政策当局は躍起になって金融引き締めを勧めている」

「ところが、ここでまた話が厄介になる。金利を上げると何が起こるか。カネは、金利が低いところから高いところに流れる。中国が金利を上げれば、ただでさえ、中国へ中国へと引き寄せられている投機資金の流れがますます加速してしまう。資金流入が増えれば、インフレもますます加速する。これでは、何のための金融引き締めか解らない。完全な悪循環である」

どうやら中国のバブルは看過できない水準まで膨らんでおり、中国経済は当面、慎重に見守る必要がありそうです。

a.jpg