中国の悪循環、中国経済はバブルか?
- Day:2012.05.01 17:09
- Cat:海外ファンド
日本の金融庁には登録されていませんので、もちろん日本では販売されていません。日本の投資信託など流行りを追うだけの、販売会社の単なる手数料稼ぎの道具に過ぎません。「アスパイア」は優秀なファンドを好きなだけ入れられる、いわばヘッジファンドの「宝箱」。これをもしこれを自力でやろうとすると、一つ一つの最低投資金額が高いので、巨額な投資資金が必要になります。
私の場合は、マネージド・フューチャーズ戦略で運用するヘッジファンドをメインに、いくつかの新興国ファンドを組み合わせてポートフォリオを構築しています。アジアの新興国が中心です。現時点では、日米欧市場には魅力を感じません。欧州危機はまだ終わっていないと思いますし、特にスペインが次の混乱の火元になると見ています。
新興国市場も〝リスクオフ〟の波に巻き込まれる可能性がありますが、中長期的には成長が続くと思います。短期的な下げ相場があっても、積立投資の場合、そこはむしろドルコスト平均法が真の効果を発揮するチャンス。急落時に安く大量に買っておくことが、後々の買い付けコストを下げてくれるわけです。
ただし、最近気になるのが、中国経済です。中長期的な成長はまだまだ期待できますが、もはや新興国とは言えないほどの巨大な政治的・経済的影響力があるだけに、他のアジア諸国とは違うアプローチが必要でしょう。もし今の中国が育ち盛りの反抗期なら、場合によっては、いったんポートフォリオから外すという選択も必要かもしれません。
焦点は一つ。今の中国経済はバブルなのかどうかです。浜矩子同志社大学教授は『中国経済危うい本質』で、以下のように分析しています。
「公共事業によって誘発された需要が、21世紀的なる部分に反応すると、それはすなわち、バブル醸成要因として働いてしまう。経済が暴走する怖さがある。つまり、古い世紀と新しい世紀が、極端な形で共存する中国経済の運営は厄介至極なのだ」
「成長と競争と分配、この三つのバランスがよく保たれている正三角形のような姿が理想の経済だとすれば、労働争議の頻発する中国は実にいびつな三角形だ。成長だけは突出しているが、その中で競争原理が充分に働いているとは言いがたい。分配については、完全に機能不全を起こしている。現に、格差が広がるばかりなのである。新しい世紀と古い世紀のハイブリッドな中国経済は、果たして経済活動の黄金の正三角形に到達することができるのか。正念場はまさしくこれからだ」
「このところの中国は海外からの資金流入の凄まじさに手を焼いている。デフレの先進諸国から、余りガネが稼ぎ場所を求めてむやみと入って来てしまうのである。こうしたホット・マネーの動きを反映して、中国の国内に出回る現金の量が急伸している。2010年末で、市中に出回っている人民元の額が4兆4600億元(約55兆円)に達した。2005年末比で約8割増である。中国が、いかに投機的短資による荒稼ぎのターゲットになっているか。それを、こうした数字があまりにもよく物語っている」
「投機資金が大量に流入すれば、ただでさえ悩ましいインフレがさらに加速する。単なるインフレならまだいい。インフレを通り越して、経済のバブル化が進めば、なお恐ろしい。バブルの後に待ちかまえているのは、恐慌である。そこまで行ってしまうことは、なんとか回避したい。それがあるから、中国の政策当局は躍起になって金融引き締めを勧めている」
「ところが、ここでまた話が厄介になる。金利を上げると何が起こるか。カネは、金利が低いところから高いところに流れる。中国が金利を上げれば、ただでさえ、中国へ中国へと引き寄せられている投機資金の流れがますます加速してしまう。資金流入が増えれば、インフレもますます加速する。これでは、何のための金融引き締めか解らない。完全な悪循環である」
どうやら中国のバブルは看過できない水準まで膨らんでおり、中国経済は当面、慎重に見守る必要がありそうです。






